東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 地域看護学・公衆衛生看護学分野

東京大学医学部 地域看護学教室

Graduate School of Medicine, The University of Tokyo

Department of Community Health Nursing/Public Health Nursing

タミータイム(Tummy Time)について

弊室では、皆さまにタミータイムやフェイスタイムを安全かつ効果的に実践していただけるためのご紹介資料として、オーストラリアのロイヤル・チルドレンズ・ホスピタルによる説明資料の日本語版を作成しました。
タミータイム(Tummy Time)は、赤ちゃんが起きている時間に、保護者がそばで見守りながらうつ伏せの姿勢をとらせる活動のことです。フェイスタイム(Face Time)は、主に仰向けの状態で、赤ちゃんと保護者の方が顔と顔を向き合わせて遊ぶことです。海外では乳児 の健やかな発達を促す方法として提案されています(Hewitt L, Kerr E, Stanley RM, Okely AD. Tummy Time and Infant Health Outcomes: A Systematic Review. Pediatrics. 2020 Jun;145(6):e20192168. )。


令和 6 年に作成された子ども家庭庁「1 か月児健康診査マニュアル」でも、向き癖や頭の形に対するアプローチとして、タミータイム(「赤ちゃんが起きている時間に保護者などがみている環境でうつ伏せにする時間をつくる」)が提案されました。
世界中の研究者が研究を進め、エビデンスを蓄積しているところです。
発達状態はお子さんによって異なりますので、目安時間等の詳細については、かかりつけ医 や専門家にご相談いただくとよいでしょう。
重要事項は以下のとおりです。

  • 赤ちゃんを寝かせる時は、仰向け寝が基本である
  • 保護者が見守った状態で実施すること
  • 寝ているときにやってはいけない
  • 泣いたりしたらすぐやめる
  • 健康な児であること


本資料は、ロイヤル・チルドレンズ・ホスピタルの許諾を得て、商業用に使用しないとの合意のもと、日本にタミータイム、フェイスタイムをご紹介することを目的として和訳いたしました。可能な限り原文に忠実に訳しているため、必要に応じて補足説明を加えております。

なお、幣室は本内容やタミータイム、フェイスタイムの実施等に関して一切の責任を負わないことを申し添えます。


監修:信濃医療福祉センター 理事長 朝貝芳美先生